ダンスクの最新号が届きました。

高校ダンス部を応援する世界で唯一のフリーマガジンでありウェブサイトでもあります。

その巻頭の言葉にこうある。

ダンスが世界を変える❕ ダンスで愛と平和に満ちた世界を❕ と。

はたしてそんなことが可能なのだろうか?

などと言うまでもなく、まったくの同感です。その通りであると。

ダンスのある世界とダンスのない世界ではその円グラフに占める愛と平和の割合は全く違うものになり、当然のことながらダンスのある世界の円グラフにおける面積は大きなものになる。

ダンスで愛と平和に満ちた世界が実現する。

などと言うとのは少々過言かもしれないし、単純な構図すぎるかもしれないけれども、それでもその方向へ導く力がダンスには確実に存在する。

そもそも基本的には機嫌がよくないと音楽もダンスもヒトの心性になじまない。暗い気分で不機嫌なままで踊ることや憎しみや怒りの感情で踊ることもなかなか難しい。

踊る気にはならんやろう。

機嫌よく踊ることによって、脳内に心地よい物質が分泌されて、ますます上機嫌になることができる。

他人を受け入れ、笑顔になれる可能性がひろがる。寛容で多様な価値観がそこに生じやすくなる。

この世界には対立もあるし、分断もあるし、偏見や排斥や不寛容も存在する。このところではナショナリズムの動きも加速しているように感じられる。

そのような理性でなかなか乗り越えられそうにないさまざまな壁も、わたしたちの朗らかな笑顔と身体性をともなうことがらによって、相互理解を深める第一歩につながってゆく。

ダンスで愛と平和に満ちた世界を。